部分矯正とは、主に前歯の気になる箇所だけを部分的に治していく矯正歯科治療の一つです。全体的な矯正に比べ、費用も抑えられ、治療期間も3か月~1年を目安に終えることができます(保定期間を除く)。
やはり、目立つ前歯の治療を希望される方が圧倒的に多いです。どんな症例でも部分矯正で治療できるわけではありませんので、矯正歯科医の診断の後に、治療可能かどうかが決定します。
このような方へ
▲前歯が気になる…
- 前歯のちょっとした傾きを治したい
- 軽度の出っ歯を改善したい
- 前歯の一か所が気になる
- 前歯のちょっとした凹凸を治したい
- 前歯のちょっとしたすきっ歯を治したい(すき間を埋めたい)
- 前歯だけが気になる方
- 仕事が忙しく、治療時間が取れない、治療費を抑えたい方
- 海外への転勤や結婚式、就職などの新生活に間に合わせたい方
- 過去に全体的な矯正をしたが後戻りしてきた
- インプラントや審美歯科などの一般治療前のスペース確保に(補綴前処置としての矯正治療)
等々のご要望の方にニーズのある矯正歯科治療の方法です。別名、MTM(Minor Tooth Movement)、限局矯正(LOT)…等とも呼ばれる矯正方法です。
部分矯正が難しい方
- 重度のデコボコ・ガタガタの歯並び
- 出ている八重歯
- 重度の出っ歯など
詳しくは、部分矯正の条件のページをご覧ください
横浜フォルテ矯正歯科の部分矯正に対する考え方
横浜フォルテ矯正歯科・院長より
歯並びの気になるところだけを短期間で安く治療したいという希望は多く有ります。患者さんの希望であれば、できる限りそれに応えたいと考えています。
しかし、明らかに部分矯正を行うのは無謀だという場合も有ります。部分的な矯正治療でできるかどうか。診断の線引きが大切です。
部分的な矯正治療だから、治療も簡単なのでは?と思われるかもしれませんが、むしろ全体を動かせた方が簡単だという場合も多くあります。
上下ガタガタの歯並びの場合、上だけキレイな歯並びにすると、ガタガタの有る下の歯並びとうまく噛み合わさらないこともあるのです。
もちろん部分的な矯正がオススメ可能な場合もたくさん有るので、お気軽に御相談ください。
歯並びで悩んでいるけど、全体矯正はハードルが高いという方に
▲事情を考慮したカウンセリングを
行っております
ドクターによっては、診療方針により、部分矯正はあまりしない、全く導入していないというクリニックもあります。矯正歯科の基本的な治療は全体矯正だからです。
しかしながら、患者さんには様々な事情があり、治療期間や費用などの理由から、全体矯正が難しい場合もあります。
歯並びが気になって悩んでいるのに、歯列矯正のハードルが高過ぎて受けられないというのは何とも残念なことです。
当院ではカウンセリングの際に患者さんそれぞれの状態に合わせて、部分矯正を行う場合のメリットとデメリットをお話ししています。
部分矯正の目的
▲クラウンやブリッジ等の
前処置としての目的も
部分矯正は、元々はどちらかと言えば一般歯科の治療における前処置の矯正、例えばブリッジやインプラントを入れる時などに、歯を入れるスペースを確保したり、歯の傾きを治したり…として行われる目的のほうが多い矯正治療でした。
それが近年では前処置としてではなく、“前歯の歯並びの部分的改善”など、気になる部分だけを矯正する治療としてもニーズが高まってきています。
もちろん当院では補綴前処置としての部分矯正、全体矯正も行っております。例えば…
- ブリッジのための歯の平行性の獲得、抜髄の回避
- インプラントを埋入するためのスペースの獲得、クリアランスの獲得
- アンテリアガイダンスの獲得
- 大臼歯のアップライト
- フレアアウトした前歯の後退
…などです。クラウンやブリッジ、インプラント等の補綴治療前に歯の移動を必要とする症例は是非ご相談下さい。
注意点
インビザラインやアソアライナーのカスタムメイド矯正装置完成物は未承認完成物薬機法対象外の矯正歯科装置、医療機器法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。